奨学金返済シミュレーター(無料)
借入総額・金利・返済期間を入力するだけ。月額返済額・利息総額・総返済額を元利均等方式で自動計算します。
こんな方向け:奨学金の返済計画を立てたい方、返済総額を確認したい方、繰り上げ返済の効果を試算したい方
計算結果
本計算は元利均等返済方式での概算です。実際の返済計画は日本学生支援機構(JASSO)の返済シミュレーターでご確認ください。
奨学金の種類と金利
| 種類 | 金利 | 特徴 |
|---|---|---|
| 第一種奨学金 | 無利子(0%) | 成績・家計基準あり。返還は卒業後から |
| 第二種奨学金 | 有利子(基本月額に係る利率は年3.0%が上限) | 基準が緩め。在学中は無利子。返還は卒業後から |
返還期間は自分では選べない — 貸与総額で自動的に決まる
奨学金の返還でもっとも誤解が多いのがここです。住宅ローンのように 「返済期間を長くして月々の負担を軽くする」ことは、JASSO の 定額返還方式ではできません。返還年数は、借りた総額を 「奨学金返還年数算出表」の割賦金の基礎額で割って、小数点以下を切り捨てた値に 機械的に決まります。
- 返還年数 = 貸与総額 ÷ 割賦金の基礎額(小数点以下切り捨て)
- 月賦返還の返還回数 = 返還年数 × 12
- 半年賦分の返還回数 = 返還年数 × 2
奨学金返還年数算出表(割賦金の基礎額)
| 貸与総額(借用金額) | 割賦金の基礎額 |
|---|---|
| 200,000円以下 | 30,000円 |
| 200,001円〜400,000円 | 40,000円 |
| 400,001円〜500,000円 | 50,000円 |
| 500,001円〜600,000円 | 60,000円 |
| 600,001円〜700,000円 | 70,000円 |
| 700,001円〜900,000円 | 80,000円 |
| 900,001円〜1,100,000円 | 90,000円 |
| 1,100,001円〜1,300,000円 | 100,000円 |
| 1,300,001円〜1,500,000円 | 110,000円 |
| 1,500,001円〜1,700,000円 | 120,000円 |
| 1,700,001円〜1,900,000円 | 130,000円 |
| 1,900,001円〜2,100,000円 | 140,000円 |
| 2,100,001円〜2,300,000円 | 150,000円 |
| 2,300,001円〜2,500,000円 | 160,000円 |
| 2,500,001円〜3,400,000円 | 170,000円 |
| 3,400,001円以上 | 総額の20分の1 |
表の最後の行が効いてきます。貸与総額が 3,400,001 円以上になると基礎額が 「総額の20分の1」になるため、いくら多く借りても 返還年数は一律20年(240回)で頭打ちになります。 逆に言えば、400万円借りても500万円借りても返還期間は同じ20年なので、 増えた分はそのまま毎月の返還額に乗ります。
貸与総額から返還年数を求める例
| 借り方の例 | 貸与総額 | 割賦金の基礎額 | 返還年数(回数) |
|---|---|---|---|
| 第一種・自宅通学 月3万円×48か月 | 1,440,000円 | 110,000円 | 13年(156回) |
| 第二種 月5万円×48か月 | 2,400,000円 | 160,000円 | 15年(180回) |
| 第二種 月6万円×48か月 | 2,880,000円 | 170,000円 | 16年(192回) |
| 第二種 月10万円×48か月 | 4,800,000円 | 240,000円(総額の20分の1) | 20年(240回) |
上の「返還年数」を、このページの計算機の「返済期間(年)」に入れると、 実際の返還に近い月額が出ます。
利率が0.5%違うと総額はどれだけ変わるか
第二種は利率の差がそのまま総返済額に効きます。貸与総額300万円・返還17年(204回)・ 元利均等で計算すると次のようになります。同じ300万円を借りても、 年3.0%なら利息だけで83万円以上がのります。
| 年利 | 月額返済額 | 利息総額 | 総返済額 |
|---|---|---|---|
| 0.0% | 14,706円 | 0円 | 3,000,000円 |
| 0.5% | 15,343円 | 129,930円 | 3,129,930円 |
| 1.0% | 15,998円 | 263,468円 | 3,263,468円 |
| 2.0% | 17,360円 | 541,319円 | 3,541,319円 |
| 3.0% | 18,792円 | 833,413円 | 3,833,413円 |
この表の数値は、このページの計算機とまったく同じ元利均等式で算出しています。 借入総額300万円・年利各%・返済期間17年を入力すれば同じ結果が再現できます。
第二種の利率は「借り終わった月」に決まる
第二種の利率は貸与終了月に決定します。貸与開始月の利率ではありません。 申込時に見た利率がそのまま適用されるわけではない、という点が実務上いちばん外しやすい部分です。 また在学中は利子がかからず、利子の計算が始まるのは貸与終了後です。
| 方式 | 内容 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 利率固定方式 | 貸与終了時に決定した利率が返還完了まで適用される。市場金利が変動しても利率は変わらない | 返還額を確定させたい・金利上昇リスクを避けたい |
| 利率見直し方式 | 貸与終了時に決定した利率をおおむね5年ごとに見直す。市場金利の変動に応じて利率も変わる | 低金利局面で借り、繰り上げ返済で早期完済を狙う |
利率見直し方式を選んだ場合、返還期間全体を1つの利率で計算する本ツールの結果とは 差が出ます。上の「利率が0.5%違うと総額はどれだけ変わるか」の表で、 利率が動いたときの振れ幅の目安を確認してください。
元利均等返済の計算式
- 月利 r = 年利 ÷ 12 ÷ 100
- 返済回数 n = 返済年数 × 12
- 月返済額 = 借入額 × r × (1+r)^n ÷ ((1+r)^n − 1)
- 無利子(r=0)の場合:月返済額 = 借入額 ÷ n
繰り上げ返済のポイント
第二種奨学金の場合、早期繰り上げ返済で利息総額を減らせます。利息は残っている元金に 対して発生するため、元金を早く減らすほど効果が大きくなります。
一方で第一種(無利子)は繰り上げ返済しても返す総額が1円も変わりません。 第一種の繰り上げ返済は「総額を減らす」ためではなく「返還を早く終わらせる」ための選択です。 手元資金を減らしてまで急ぐ必要があるかは、教育費・住宅資金など他の支出予定と 合わせて判断してください。
よくある誤解4つ
誤解1: 返済期間を20年に伸ばせば月々を軽くできる
できません。定額返還方式では返還年数は貸与総額から機械的に決まります (奨学金返還年数算出表)。月々の負担を下げたい場合の 正規の手段は、返還期間を伸ばすことではなく減額返還制度の願い出です。
誤解2: 申込時に見た利率が自分の利率になる
なりません。第二種の利率は貸与終了月に決まります。 4年間借りるなら、確定するのは4年後です。
誤解3: 返せなくなったら自動的に待ってもらえる
待ってもらえません。減額返還も返還期限猶予も自分から願い出る制度です。 願い出をせずに返還期日を過ぎると延滞となり、延滞金が加算されます。
誤解4: 猶予を受ければ利息や元金が減る
減りません。JASSO は返還期限の猶予について「一定期間返還期限を先送りする制度であり、 返還すべき元金や利子が免除されるものではありません」と明記しています。
返済が苦しいときの2つの制度
延滞してから相談するのではなく、返還期日が来る前に願い出るのが原則です。 いずれも元金・利子が免除される制度ではない点に注意してください。
| 制度 | 内容 | 適用期間の上限 | 収入の目安 |
|---|---|---|---|
| 減額返還制度 | 毎月の返還額を3分の2・2分の1・3分の1・4分の1のいずれかに減額する(そのぶん返還期間は延びる) | 通算15年(180か月)/1回の願い出につき12か月 | 給与所得者は年間収入金額400万円以下(扶養する子が2人なら500万円以下、3人以上なら600万円以下)。給与所得以外を含む場合は年間所得金額300万円以下(同400万円以下/500万円以下)。被扶養者1人につき38万円を控除して審査 |
| 返還期限猶予(一般猶予) | 返還そのものを一定期間先送りする | 通算10年(120か月)が限度(災害・傷病・生活保護受給中・産前産後・育児休業等は10年の制限なし) | JASSO の願い出時の基準による |
JASSO「減額返還制度の収入・所得金額の目安」 JASSO「返還期限猶予」
延滞したときの延滞金は年3%
約束の返還期日までに返還されないと、返還期日を過ぎた割賦金に対して延滞金が課されます。 賦課率は返還期日の時期によって異なり、第一種・第二種とも次のとおりです。
| 返還期日の時期 | 延滞金の賦課率(365日当たり) |
|---|---|
| 平成26年3月27日まで | 年10% |
| 平成26年3月28日〜令和2年3月27日 | 年5% |
| 令和2年3月28日以降 | 年3% |
よくある質問(FAQ)
Q1. 奨学金の返済期間は自分で選べますか?
結論:定額返還方式では選べません。 返還年数は「貸与総額 ÷ 奨学金返還年数算出表の割賦金の基礎額」(小数点以下切り捨て)で 機械的に決まり、月賦返還の回数はその12倍になります。貸与総額が 3,400,001 円以上の場合は 基礎額が総額の20分の1となるため、返還年数は一律20年(240回)が上限です。
Q2. 第二種奨学金の利率はいつ決まりますか?
結論:貸与終了月に決まります。 借り始めた月の利率ではありません。利率固定方式(貸与終了時の利率が返還完了まで続く)と 利率見直し方式(おおむね5年ごとに見直す)の2つがあり、基本月額に係る利率は 年3.0%が上限です。在学中は利子がかかりません。
Q3. 返済が苦しいときはどうすればよいですか?
結論:延滞する前に減額返還または返還期限猶予を願い出てください。 減額返還は毎月の返還額を3分の2〜4分の1に減らす制度で適用期間は通算15年(180か月)、 返還期限猶予(一般猶予)は返還を先送りする制度で通算10年(120か月)が限度です。 どちらも元金や利子が免除される制度ではありません。
Q4. 奨学金を延滞すると延滞金はいくらかかりますか?
結論:令和2年3月28日以降に返還期日が到来した割賦金は年3%です。 第一種・第二種とも同じ率で、365日当たりの割合です。それ以前は平成26年3月28日から 令和2年3月27日までが年5%、平成26年3月27日までが年10%でした。
Q5. 繰り上げ返済をすると利息はどれくらい減りますか?
結論:第二種は減りますが、第一種は総額が変わりません。 利息は残っている元金に対して発生するため、第二種では元金を早く減らすほど 利息総額が小さくなります。第一種は無利子なので、繰り上げ返済しても返す総額は同じです。
Q6. このシミュレーターの結果とJASSOの通知額がずれるのはなぜですか?
結論:端数処理と利率見直しの扱いが違うためです。 本ツールは元利均等返済方式で全回を均等割りした概算です。実際の JASSO の割賦金は 端数処理の方法が異なり、初回の返還額だけが他の回と異なる場合があります。 また利率見直し方式ではおおむね5年ごとに利率が変わるため、返還期間全体を1つの利率で 計算した本ツールの結果とは差が出ます。確定額はスカラネット・パーソナルの 返還予定表で確認してください。
参考ソース
- 日本学生支援機構(JASSO):奨学金の返還について
- JASSO:返還期間と割賦金(奨学金返還年数算出表)
- JASSO:第二種奨学金の利子と利率の算定方法
- JASSO:減額返還制度
- JASSO:返還期限猶予
- JASSO:延滞金の賦課率
関連ツール
- 大学学費シミュレーター(借入額そのものを見積もる)
- 繰り上げ返済計算ツール(繰り上げ効果を金額で確認する)
- 手取り計算ツール(返還額が手取りの何%になるか確認する)
- NISA積立シミュレーター(繰り上げ返済と積立投資を比べる)
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